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    バレエの教育効果について

    みなさん、はじめまして。SHOW BALLETに監修として参画させて頂くことになりました、矢萩と申します。
    私は、20年以上横浜を中心に教育現場に関わってきました。
    その中でバレエ経験者も数多く指導する機会があったのですが、彼女たちの学習状況や進学、またその後の人生を追っていくと幾つかの共通点があることに気づきました。
    まとめると次の3つになります。

    ①姿勢が良く、面接に強い 
    ②持続力・集中力がある 
    ③表情が豊かで表現力がある

    まず第一に、姿勢や態度についてです。バレエ経験のある生徒は、自然と背筋が伸びているため印象が良いんですね。講師受けもいいですし、私の教え子の中ではAOでの合格率も高いです。当然ながら、講師や面接官も人間ですから印象は良いに越したことはないですし、現状のICT時代、これから訪れるAI・ロボット時代においても、人としての品性、立ち居振る舞いがそのまま価値になります。
    第二に、背筋が伸びていることで集中力を発揮しやすく、授業のリズムに乗るのがうまい傾向があります。また、同じ姿勢を保ったり、切り替えたりというセルフコントロールにも長けています。健康面にも良い影響があると考えられます。
    第三に、ポジショニングのうまさが挙げられます。非言語のコミュニケーションに長けているので、うまく人との距離感を取れている生徒が多い印象です。自分の立ち位置や役割を認識してチームワークを発揮することや、場の感情を引っ張っていく力はこれからの時代、特に求められています。
    なぜ、そのような傾向があるのでしょうか。
    世界的科学雑誌『SCIENCE』誌で発表された、エルサレム・ヘブライ大学のアヴィーゼールらの研究に1つの答えがありそうです。
    楽しい表情をすると、本当に楽しくなってくる傾向があることは、数々の心理学実験で明らかになっています。つまり表情が感情を引っ張るわけです。
    そこでこの研究では、被験者たちに哀しい表情をさせた上で、次にさまざまな身体的動作をしてもらって感情がどのように変化するかをか観察したところ、
    ガッツポーズや変な動き、軽快なダンスを踊った場合、楽しい感情が生じるという結果が出ました。
    つまり、表情よりも、身体の動きが心に与える影響はさらに強いと言えそうです。

    感情<表情<身体の動き

    そこから導き出せるのは、バレエの姿勢や動きは、姿勢良く秩序だった、かつリズミカルでしなやかな感情や思考を産み、
    学習における姿勢や対人コミュニケーションを養うための基盤作りに役に立つという可能性です。
    それらの元からバレエが備えている学習効果を指導者が認識し、しっかりとプログラムすることで効果の最大化を図り、
    さらに探究型教育のメソッドを加えることで、受験勉強の下地作りとして、また受験に限らず豊かな人生の準備段階として、
    SHOW BALLETは人生において意味のある「かけがえのない学習体験」の1つになると考えています。
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