【ももちゃんの部屋】メッセージをよみとく

2025年5月探究型バレエ レポート


「メッセージ」を読みとく。美女と野獣から考える“伝わり方”と“心の動き”
SHOW BALLET JAPANの探究型学習「ココロおどる60min.」では、作品をただ見るだけではなく、その中に隠れている“メッセージ”を読み解く時間を大切にしています。
今回のテーマは、発表会演目でもある『美女と野獣』。
人の言葉や行動、アートやエンターテインメントには、たくさんのメッセージが隠れています。
「見た目ではなく内面を大切にすること」
「勇気を持って相手と向き合うこと」
「違いの中から共通点を見つけること」
子どもたちは作品を通して、それぞれ違うメッセージを受け取ります。
では、そのメッセージはどのように相手へ届いているのでしょうか?
今回は“伝わり方”と“表現”をテーマに探究しました。
外見から発せられるイメージ
「人は見た目が9割」
そんな言葉を耳にすることがあります。
もちろん、見た目だけで人を判断することは良くありません。
しかし同時に、外見が相手に与える印象を知ることも大切です。
探究では、
「この人に話しかけたい?」
「このキャラクターは優しそう?怖そう?」
そんな問いを通して、“見た目から受け取るメッセージ”について考えました。
ディズニーキャラクターやアート作品、動物の写真などを見ながら、
・色
・形
・表情
・姿勢
によって受ける印象が変わることを発見。
さらに同じ作品でも、
「かわいい!」
「ちょっと怖いかも」
と、人によって感じ方が違うことにも気づいていきました。
バレエは「見え方」をデザインする芸術
では、バレエはどうでしょう?
舞台の上では、メイクや衣装だけではなく、
・指先の向き
・目線
・姿勢
・身体の角度
によって観客に伝わる印象が大きく変わります。
優しさを伝えたいのか。
強さを伝えたいのか。
悲しさを伝えたいのか。
ダンサーは身体を使って“見え方”をデザインしています。
今回の探究では、舞台写真も見ながら、
「この人はどんな気持ちに見える?」
「なぜそう感じた?」
を考えました。
バレエは踊りだけではなく、相手へメッセージを届ける表現なのだと感じてもらえた時間でした。
ベルと野獣の心はなぜ変わったの?
『美女と野獣』の中で、野獣は最後に元の姿へ戻ります。
でも本当に変わったのは外見だけだったのでしょうか?
探究では、
「ベルと野獣の心にはどんな変化が起きた?」
という問いをみんなで考えました。
最初は怒りや孤独を抱えていた野獣。
ベルはそんな野獣の優しさや本当の姿を見ようとします。
一緒に時間を過ごし、お互いを知る中で少しずつ信頼関係が生まれていきました。
心を動かすために大切なのは、
相手を変えようとすることではなく、
“相手を理解しようとすること”
なのかもしれません。
気持ちを引き出す環境とは?
野獣が少しずつ自分の気持ちを表現できるようになったのはなぜでしょう?
ベルは相手を否定せず、安心して過ごせる環境をつくっていました。
これは日常生活でも同じです。
困った時。
悲しい時。
悩んでいる時。
「助けて」
というメッセージを出せる人もいれば、出せない人もいます。
だからこそ、
受け取る側が安心できる環境をつくること。
話を聞く姿勢を持つこと。
それも大切な“表現”のひとつなのだと学びました。
野獣が少しずつ自分の気持ちを表現できるようになったのはなぜでしょう?
ベルは相手を否定せず、安心して過ごせる環境をつくっていました。
これは日常生活でも同じです。
困った時。
悲しい時。
悩んでいる時。
「助けて」
というメッセージを出せる人もいれば、出せない人もいます。
だからこそ、
受け取る側が安心できる環境をつくること。
話を聞く姿勢を持つこと。
それも大切な“表現”のひとつなのだと学びました。
アートとクラフトの違いって?
今回の活動では、ティッシュの花を使った制作にも挑戦しました。
同じ作り方で完成を目指す「クラフト」。
自分のアイデアや想いを形にする「アート」。
似ているようで実は少し違います。
バレエも同じです。
レッスンで基礎を学ぶことはクラフト的な学び。
その技術を使って作品を表現することはアート。
基礎やテクニックは、自分の想いを表現するための大切な力になります。
学べば学ぶほど、表現の色は豊かになっていくのです。
大切なものは目に見えない
今回の探究で何度も出てきたキーワードは、
「見えないものを見る力」
でした。
見た目だけでは分からない優しさ。
言葉にならない気持ち。
作品の奥に隠れているメッセージ。
それらを想像し、受け取ろうとする気持ちが、人との関わりや表現を豊かにしてくれます。
SHOW BALLET JAPANでは、踊る技術だけではなく、作品を感じ、考え、自分なりの表現へつなげる探究型学習を行っています。
これからも子どもたちと一緒に、
「なぜ?」
「どうして?」
を楽しみながら、心が動く学びの時間をつくっていきます。
